「あんたはなぜ空に?」
「――さて。私は空でしか生きられないからだ」
「そんなことないと思うけど」
「では土に這って死ねと?」
「べつにわるくないんじゃないか? あんたならどうとでも生きられるさ」
さらりとした言葉は紫煙とともに吐き出される。若い人間ほど煙草を喫むな。グラハムはふとそう気づいた。ニールなんてまだミドルティーンにしか見えないのにこの基地では小隊を率いるエースだ。グラハムが赴任してくる前から彼は煙草を喫んでいたにちがいない。わるい遊びをおぼえたものだ。なぜだかひどく憐れに思えた。
「だけど」
フィルターすれすれまで灰になった煙草をまっすぐダイヴさせて地面に墜落させたてさらに踏みつける。芝にかすかな灰が散った。ニールはだぶついたダウンジャケットのポケットに両手をつっこんで立てて襟にした首まわりにかくれるみたいに肩をもちあげてちぢこまった。
「あんたが土に這おうがどうしようが、おれは空にいるから気づかないぜ」
「それは――」
紫煙ではなく酸素を吸いこむ。今は(惜しいことに)(苛立たしいことに)空ではないから酸素マスクにつながるチューブ介さなくてもいくらでも呼吸ができる。土に立つ。ニールのように空のためではない、このからだ。実のない殻だ。はた目には空だ。決してグラハムはあのあおに呼ばれていないとしても。
「それはひどく妬ましいな」
空を、飛ぶことをあきらめられようはずがない。
またもやスカイ・クロラ的に
しかもニールがキルドレ
……たのしいんだもん
_ノ乙(、ン、)_ イジイジ
PR