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接ぎ木

2025.04.06 Sun 「 [PR]
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2009.09.03 Thu 「 翡翠の浜(保留)00
 まさかストレスで転換性障害を起こすとは当たり前だが予想していなかった。もちろん組織筆頭の戦術予報士からの事前告知もない。実を言えば好んで世話焼きなわけではないからいつか胃が荒れるか円形脱毛が起きるかひやひやしてはいたのだが思っていたよりも早い精神状態の悪化に案外繊細だなと思ったりして。とにもかくにも転換性障害。症状としてある疑似神経症の手足麻痺でなかったことは救いだが失聴に失声ではいろいろと役立たずになる。ただし目は正常なので皮肉にも間接原因である武力介入は十分可能だ。
 若造である言うのもなんだがソレスタルビーイングの年齢層は下方にかたよっており、従って人生経験不足者が多く情報追加してコミュニケーション下手ばかりだ。とくに兆候はわるいことに武力介入の要であるガンダムマイスターに顕著であり、ミッション外の会話などまず成立しない。しかしそれではガンダム同士の連携さえ成り立たない(あくまでもガンダム同士の、だ。マイスター同士の連携は時として組織瓦解を誘発する)のでロックオンはミッション完遂を第一に各マイスターにかかわっていたのだが失聴に失声ではそれもかなわないだろう。ボディランゲージにも方言やお国柄というものがある。秘匿義務はもとより知識がなければ考えるまでもなく伝わらない。手話がいい例だ。

 転換性障害が発覚して二日。
 診察のためにリニアを使ってわざわざ宇宙から来てくれたドクターを最寄りの軌道エレベーターまで送り、しかしそのまま組織支援者所有の無人島にはもどらずになんとなく植物園に寄った。
 温湿調整によって経度緯度的に経済特区にしか存在しない四季というものを再現した室内はあざやかなみどり色であふれていて、華やかではなくとも生きているのが目でわかるのが楽しい。
 平日ということもあるのか園内に人気はほとんどなく、施設のひとつであるまるいスポンジケーキのようなハウスで休憩がてらに腰を下ろした。やわらかい土から隆起する樹木の根はそれなりに座り心地がよく、なによりガラス張りの天井から透ける空のあおが植物のあおとのコントラストになってうつくしかった。
 手で庇をつくって見あげた空はどこまでもあおく、同時にそこは戦場だ。ひらけたフィールドこそロックオンの狩場。敵軍友軍を瞬時に見分ける目は自慢の武器だがなにも聴こえない今は単独出撃以外遠慮したい。狙撃によるサポートは可能でも音声通信はできないだろうし、なにより自身が戦場にある自覚が持てそうにない。ひとは無音であったときこそ発狂する。
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2009.06.05 Fri 「 ストールターン00
「あんたはなぜ空に?」
「――さて。私は空でしか生きられないからだ」
「そんなことないと思うけど」
「では土に這って死ねと?」
「べつにわるくないんじゃないか? あんたならどうとでも生きられるさ」
 さらりとした言葉は紫煙とともに吐き出される。若い人間ほど煙草を喫むな。グラハムはふとそう気づいた。ニールなんてまだミドルティーンにしか見えないのにこの基地では小隊を率いるエースだ。グラハムが赴任してくる前から彼は煙草を喫んでいたにちがいない。わるい遊びをおぼえたものだ。なぜだかひどく憐れに思えた。
「だけど」
 フィルターすれすれまで灰になった煙草をまっすぐダイヴさせて地面に墜落させたてさらに踏みつける。芝にかすかな灰が散った。ニールはだぶついたダウンジャケットのポケットに両手をつっこんで立てて襟にした首まわりにかくれるみたいに肩をもちあげてちぢこまった。
「あんたが土に這おうがどうしようが、おれは空にいるから気づかないぜ」
「それは――」
 紫煙ではなく酸素を吸いこむ。今は(惜しいことに)(苛立たしいことに)空ではないから酸素マスクにつながるチューブ介さなくてもいくらでも呼吸ができる。土に立つ。ニールのように空のためではない、このからだ。実のない殻だ。はた目には空だ。決してグラハムはあのあおに呼ばれていないとしても。
「それはひどく妬ましいな」
 空を、飛ぶことをあきらめられようはずがない。








またもやスカイ・クロラ的に
しかもニールがキルドレ
……たのしいんだもん
_ノ乙(、ン、)_ イジイジ
2009.05.26 Tue 「 スパイラル・ダイヴ00
「姫は軽いほうがお好みかな」
「そりゃな。飛ぶなら軽いほう有利だろ」
 自分なりの模範回答。フムン。グラハムは顎に親指と人差指を当てて、「私なら」大した秘め事でもないようにささやく。
「墜ちるならば重いほうがいい」
「墜ちる?」
 見あげれば空戦の貴公子はすこしだけ口の端を釣りあげる。いつもみたいに自信に満ちた笑みではなくて猛禽類みたいな感じ。
「襲うことに軽さはいらない。機敏は利便だがそれは逃げるものが欲す機能だ」






スカイ・クロラを潤色
なんとなくグラハムは増槽をあえて積んだままにしそう
2009.05.07 Thu 「 みんなあなたを愛してる00
「フレンドリィ・ファイア?」
「そ。友軍誤射ってやつ」
2009.04.27 Mon 「 (no subject)00
「アリー、アリー。これ飼っていい?」
「あー? ……マンイーターのガキなんざどこで拾ってきやがった」
「商品にまじってた。食われたらこまるから隔離したらなつかれた」
「あのな、お嬢。前提的にだれが面倒みんだよ」
「おれ。ついでにあんたの面倒みてんのもおれだから」
「金出してんだから当然の権利だろ」
「うっわ。あんた最悪。んじゃそゆことで餌狩ってくるからなんか貸して」
「レミントンでも使えや。おれは寝る」
「商談のディナーあんだから髭くらいなんとかしとけよ?」
「へいへい」






武器商人と狙撃手と人喰
2009.04.25 Sat 「 上海アリス00
「あなた、最近このあたりに来たばかりなんだね」
「は? なんで?」
「だって」
 一度そこで言葉を切ると、惣菜屋の年若い店番はくすくすわらう。
「あなた、箸に慣れてないみたいだから。ここじゃ男女も人種も関係なくみんな上手に箸を使うよ」


 *


 巧みな箸づかいであかいソースがからんだ大きな肉団子をふたつに割りながらニールが首をかしげる。
「ライル。おまえいっつもそれだよな。飽きない?」
「飽きた。でもあの店でおれが食えるのこれだけだし。てゆか、兄さんがこれしか買ってこないからだろ」
「だっておまえそれ好きなのかと思って」
「兄さんループに気づいて」
2009.04.02 Thu 「 Dear. My Dearest00
あなたといっしょに名前を埋めた
あのひともこんな気持ちだったのだろうか

おれがあなたを想うように
あのひとはおれを想ってくれたのだろうか

おれはあのひとをわからないけれど
あなたはどうかおれをわかって

またあなたと会えるなら
まだおれを待ってほしい

しあわせになるならあなたとがいい

だからもう少しだけ待っていて
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